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ユリアは何故あんなにもモテるのか

ユリアは何故あんなにもモテるのか 

 

ユリアは何故あんなにもモテるんでしょう。これは北斗女性ファンなら一度は抱いたことのある疑問ではないでしょうか。
 シン、トキ、ラオウ、ジュウザ、ケンシロウ…当代一流の拳士たちが次々とユリアに夢中になり
、彼女の争奪戦は世紀末の荒野に血の雨を降らせました。

 マミヤも言ってます。「ユリアさんを知る男性は すべてユリアさんに…」って。これは他の女性にとっては非常に悔しく、妬ましい事態です。
 マミヤは心の正しい女性ですから、「わたしじゃ とうてい かなわないな」なんて行儀のいい述懐でお茶を濁していますが、本音の渦巻くネット社会には、「何故、あの女だけが…!」という女性の北斗ファンの呪詛にも似た叫びが充満しています。

 管理人は、そうした女性ファンの心の叫びに応答すべく、この深遠なる問題に取り組むことに致しました。ここで、皆さんも御唱和いただけると幸いです。「何故、あの女だけが…!」と。



ユリアがモテる理由を分かりにくくしているのは、彼女の毒舌なのではないかと思います。男のフリっぷりが容赦ないのです。こんなこと言う人なのに、どうしてモテる訳?って管理人なんぞは思うのです。

 以下のやりとりを御覧下さい。
おれは昔からユリアが好きだった」
「わたしは あなたに そう想われていると知っただけで死にたくなります


 実に手厳しいですね。昨今の草食男子のガラスハートなら、瞬時にして砕け散ること間違いなしです。いくら嫌いな相手だって、もう少しオブラートに包んだ物言いは出来ないものでしょうか。
 シンだって悲しんでるぞ。ホラ、下図のように…。



ますます好きになる.jpg←ちょっと目がイッちゃってるのが怖い。

 ・・・いや、まさかの大喜びですね。

 「こんなことで わたしの気持ちは かわらない」「むしろ軽蔑する
って言われた時はどうでしょう。
最早、敬語を使うことさえ放棄したユリアに対して、「どうしてオレ、この女に貢いでるんだろう?」って虚脱感は沸いて来ないのかしら?
 思いっきり軽蔑された直後のシンの様子は…?

軽蔑されたシン.jpg←かなり瞳孔開いてる感じが怖い。

 …いや、いっそ爽やかなほどの笑顔です。

 シンは、こういう容赦ない言葉を浴びせかけられると、相手が「ますます好きになる」んですね。シンはドM、ということは疑いようのない事実でしょう。
 
 しかし、
問題は、ユリアがこうしてシンを大喜びさせたのは故意か、否か、ということです。もし、シンがドMと知っていて、あえて直球の言葉攻めを試みたなら、ユリアは相当なタマと言わざるを得ません。
 
 
管理人が、そんな意地悪な見方をしたくなるのは、ユリアのこのキッツい言動は、ドMのシンの前でだけしか見られないからです。 シンが悪の道に進んだ男だからツンケンしただけ、とは思いにくいですね。同じように殺戮に明け暮れたラオウに対しては、ユリアは慈母の顔を見せましたから。




そう、実は、ユリアは相手の男によって態度がコロコロと変わる玉虫色の女なのです。ユリアの
七変化ぶりをちょっと検証してみましょうか。ユリアが4人の信奉者たちに見せた表情をピックアップしてみます。
(ラオウの前でのユリアは、また別の考察で扱いたいので、今回は割愛。)

 まずはシン。さきほどもご紹介した「軽蔑する」のシーンです。
 ドMのシンの前ではユリアは「高飛車な女王様」。髪型も変えて、ドレスをまとい、高貴なイメージを前面に押し出しています。シンが望む通りに装っていながらも、目も合わせてくれないS女王ぶり。これではシンは大興奮しちゃうことでしょう。

むしろ軽蔑する.jpg
 ↑ 
軽蔑する男が貢いだドレスだけは着るユリア

 次はトキ。トキは「ユリアは おれたちの青春だった」と語っています。そんなトキの前では、ユリアは青春の具現者にふさわしい「太陽のように優しく暖かい娘」です。
 下図はトキが回想するユリア。弱き者を愛するトキですから、子供に囲まれるユリアの姿は一段とまぶしかったに違いありません。この愛らしいウインクに、トキはどれほど、ときめいたことでしょう。

ユリア折鶴.jpg
 ↑ 北斗史上、最も庶民的な笑顔のユリア



 さらにはジュウザ。下記のコマを御覧下さい。美しく成長した幼なじみを臣下として見上げる美味しいシチュエーションです。
ここでのユリアは「近寄りがたい良家の子女」。今まで妹のように慈しんだ存在が手の届かない高みにのぼってしまった…。この禁断の香りが自由人・ジュウザの心をガッチリつかんだんですね。

恋におちたジュウザ.jpg
 ↑ この手袋!きっと素手で握手もさせなかったに違いないユリア


 最後にケンシロウ。二人の蜜月を御覧下さい。ユリアは黙ってニコニコしてるだけ。この表情をあえてジャンル分けするなら、「微笑み人形」…といった所でしょうか?

ほほえみ人形.jpg
 ↑ 死の直前だったことを考えると、この微笑みはスゴイのかも知れないユリア



 以上に並んだ4人のユリア、同一人物とは思えないほどの変貌ぶりですよね。あまたの北斗考察の中には、「ユリアは複数いた」説もあるくらいです。

 しかも、ユリアがどんな顔を見せても、それは必ず熱狂的に、男たちに受け入れられるのです。あざやかに変身していくユリアは、その時々において常に、男たちにとっての女神でした。
 「おれが欲しかった」「たったひとつのもの」であり、「愛するがゆえに見守る」相手であり、命を「くれてやる」べき対象であり、「生きていてくれただけで」良い存在だったのです。
 
そんなことがあり得るのでしょうか。否、あって良いのか。「何故、あの女だけが…!」

 



実は、こんな芸当が出来る女はユリアだけではありません。管理人はもう一人、そういう女を知っているのです。

 それは、栗○薫女史の伊○院大介シリーズ、『伊集院○介の初恋』に出て来る本庄涼子です。ユリアのモテっぷりを考察する上で大変参考になると思うので、少し涼子について紹介させて頂きます。
(以下、緑の文字は『伊集院○介の初恋』からの抜粋です)

 涼子は、名探偵・伊集○大介が高校生だった時に出会った女性です。
 彼女は、とある目的のため高校生を誘惑し、十人ほども自分の虜にします。かといって彼女は、絶世の美女でもないし、色仕掛けも使いません。一見、平凡な主婦である彼女の武器は、凄まじいまでの人間観察力と演技力なのです。

 彼女は、相手の男としばらく話をしただけで、相手の反応から理想像を読み取ります。そして超絶の演技力で、その理想の女性になりきるのです。沢山の高校生達、それぞれのニーズに合わせて自分自身を変えていくんですね。

 相手は十人からいるのですから、七変化でも間に合わないほどの忙しさです。
その徹底ぶりは…。「毎日和服をきて、黒いえりぐりの深いニットのワンピースをきて、少年っぽくセーターとジーパンを身につけて、タバコを吸う、それもジョーカー、イブ、セブンスターを吸い、タバコを吸わず、酒をのみ、酒など一滴も口にせず、芸術家タイプで、「ふるい日本のやさしくしとやかな女性」で、しかもアンニュイにみちたフランス女を思わせ、ベッドではイタリア女のように情熱的で、しかも長年結婚している女とはとうてい思えぬほどに初心で可憐」…だそうです。最早、妖怪ですね。

 想像しただけでも気が狂いそうな、この難業を涼子は軽々とやってのけ、十人の高校生たちの誰もが口を揃えて、彼女を「神聖にして侵すべからざる女神の如き存在」と崇めるに至りました。
 彼女の正体を暴こうとした名探偵・伊○院大介も例外ではありません。大介が心に秘めた理想の女は「男装の麗人」。この高校生にあるまじきニッチなニーズをも涼子は軽々と探り当て、完璧に体現します。それが大介の初恋だった、というオチなのですが…。

 ね、この涼子、何だかユリアを連想させる魔性の女ではありませんか?


 

ユリアは、この涼子のような女性だったのです。
 目の前の男の理想の女性を的確に見抜く人間観察力、多彩なタイプの女性を演じ分ける演技力…。それこそがユリアのモテっぷりの源泉だったのです。ユリアは涼子と違って美貌にも恵まれていますから、その効果は絶大だったことでしょう。

 男たちは皆、ユリアが演じる女性の中に、己の追い求める女神を見出し、その幻の女に命を捧げたのです。…ああ、ユリア、おそろしい子!!

 それは、最早、特殊能力と呼んで差し支えないでしょう。どんな男でも、己の女神である女性は守りますから、この能力があれば、いかな非情の荒野でも、女一人、生き残ることが出来ます。

 頼った男が倒れたら、より強い男の理想の女になれば良いのです。その男のものになる必要すらありません。完璧に心をつかんでしまえば、男たちは無償で命を投げ出してくれるのです。

 まさに最強。世紀末ラストマン・スタンディング・マッチの勝者に成りうる能力です。ユリアの「最後の将」という役どころにふさわしいとは思いませんか?





南斗1800年の歴史において、自らは拳を持たない「最後の将」の最大の武器は、臣下の忠誠を引き出す人心掌握術でありました。
 あまたの臣下ひとりひとりの素質を見極め、ある者は叱咤し、ある者は賞賛する、ある者はあえて怒らせ、ある者は褒美で釣る…。臣下たちを思うがままに動かすその技こそ、「最後の将」が将たる所以だったのです。

 そして「最後の将」の後継者たちは、その人心掌握術を1800年に渡って研ぎ澄ませ続け、ついに魔術のように相手の心をとろかす「南斗人たらし拳」を完成させました。

 また、「最後の将」の伝承者は「慈母星」の名の示す通り、ほとんどが女性。一方、たらすべき対象の臣下や敵将たちは男ですから、いつしか「人たらし拳」が「男たらし拳」に変貌を遂げてしまったとしても不思議はありません。
 ユリアは、その「たらし拳」の最後の、そして最強の伝承者なのです。

 

北斗・南斗の拳士たちが、こぶしを使って血みどろの修練を繰り広げる一方で、ユリアはひたすらに、この拳を磨いていたに違いありません。

 
お師さんは恐らく先代の「最後の将」。月影先生レベルのスパルタ指導が行われたことでしょう。
 「ユリア!モヒカンを演ってごらんなさい!」とムチャぶりされた上、石をぶつけられ、「モヒカンが石を避けますか!モヒカンは血ィ流してナンボでしょう!!」と平手打ち…。
 リュウガが正当血統でありながら、他流を学んだのは、こんな所に理由があったのかも知れません。

 案外と身体的な訓練も積んでいたんですよ。
 下図を御覧下さい。このユリアの姿勢。膝をつかずにしゃがみ、つま先を立てたまま、背筋を伸ばして、微動だにせず、鶴を折る…。顔はあくまで、にこやかに。
 コレがいかに難しいことか。たおやかなユリアですが、実はバッチリと下半身の筋力を鍛えていたんですね。


膝立ちユリア.jpg←これも基礎トレの一環なのか

 ムチャで猛烈な特訓を繰り返すうちに、ユリアは骨の髄まで女優魂が染みこんだ女になってしまったんでしょうね。トンでもない役ほど燃えてしまうんですよ。
 「ドMで人形好きで露出狂の男にとっての唯一の女神!演れるわ!…いえ、この役は私にしか演れない!!」みたいな。
 

 そうしてユリアは、次々に現れる拳士たちのそれぞれに勝手な憧れを、ムチャぶりを承知で演じきったのです。

 そう、彼女はルール無用の世紀末劇場において、「全ての男の女神」という難役を全幕アドリブで務め上げた天才女優なんです。
 最早、管理人、「何故、あの女だけが…!」とは言えません。むしろ「な…なんという女よ!」という最大級の賛辞を捧げたい。
 



そして。ユリアがケンシロウを愛した理由も分かるようになりました。
 ご承知の通り、ケンシロウは極度に無口で無表情ですから、さすがのユリアも、彼の理想の女性像を読み取ることが出来なかったのです。

 分からなかったから、ただ黙ってニコニコしていたら、そのまんま愛してくれた。ユリアは演技していない自分の存在を丸ごと肯定してもらったのは初めてだったのかも知れません。
 365日、朝から晩まで、白刃を渡るような演技を続けていたユリアにとって、ケンシロウという男はこの上ない安らぎになったに違いありません。

 「あの人と居ると、そのまんまでいいの。それが楽なの。」…なんて大女優の恋みたいですね。そんな風格あるつぶやきもユリアが言うとサマになるような気がします。


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アヒル

こんにちは~。何をしてるでもないのになんだか気ぜわしい日々で、
先日の、ブログランキング2位達成のお祝いコメントもしないままになって
しまい申し訳ありません。なんかちょっと気の利いたことを言いたいなぁ
なんて無謀なことを考えているうちに…。

前回の反省を踏まえ、しかもユリアネタ!なので今回は急ぎコメントを
と参上しました(笑)。

私自身がユリア信奉者なんで、確かにちょくちょく目にする「北斗・女性
ファンの呪詛にも似た叫び」の類が、当初なんだか新鮮だったんですよ。
え…だってユリアだもんしょーがないじゃん、で納得していた自分の方が
少数派!?みたいな驚きがありました。どうもシンと同程度に彼女の
術中にはまっているようです(自覚あり)。
で、そんな私にもどーーーーーーしても納得できないでいる、「で、なんで
あーえーてー、ケンシロウだったん?」とゆー疑問に、この考察はなんと
クリアな解答を与えてくれるのでしょう…!!なるほど、そうだったのか!
と思わずにいられないではありませんか。←そう力強く思うほど、ケンと
ゆー選択に納得いかないまま20年以上

この考察は自宅に持ち帰り、今後時間をかけてゆっくりと咀嚼したいと
思います。まずはお礼を!ありがとうございました!
by アヒル (2011-02-21 12:55) 

林蔵

アヒルさん、コメントありがとうございます!
>何をしてるでもないのになんだか気ぜわしい日々
ああ、分かります!なんで一日がこんなに早いんだ?って。で、ふと気付くとサックリ1週間終わってる。

今回は辛口考察で、ユリアお好きなアヒルさんには大変申し訳ないです。
どうぞ笑って許して下さいね。

<なんであーえーてー、ケンシロウだった
そう、私も思ってたんですよ。アヒルさんと同じく20年以上(笑)。
ケンシロウの放浪癖は、確実にユリアの寿命を縮めてましたからねえ。

この考察、「たらし拳」なんかのくだりは、もちろん、ネタな訳ですが、ユリアの信奉者たちはユリア本人を見てなかったんだろうというのは本音です。
それぞれが勝手に、自分の幻想の女性をユリアに投影していただけじゃないかな?って。
皆の女神役を強要されるユリアは、多分しんどかったと思うんですよ。

その点、ケンシロウは、ちゃんとユリアそのものを見てたんじゃないかな。
ユリアも、きっと、ケンシロウといる時は普通の女のコになれて嬉しかったんだと思うんです。
雨の中ビショ濡れで馬に乗せられるのも、お姫様のユリアにとっては案外新鮮な体験だったりして。

では、また。
お忙しい中、ありがとうございました~!!
色んな風邪が流行ってるみたいですよ。どうぞお体にお気をつけて☆
by 林蔵 (2011-02-22 02:28) 

KHS

なぜケンの謎が解けました!しかし面白すぎる。肩震わせて笑っています。
by KHS (2016-02-26 19:43) 

Yko

すばらしい。納得の考察でした!!!面白いです
by Yko (2016-04-12 23:16) 

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