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レイ108の謎 [レイ108の謎]

レイ 108の謎

 不可思議な行動原理を持つ男レイ。我々の「?」を「…フッ」で流す男レイ。ここでは、そうしたレイの謎に素朴な疑問を投げかけ、愛と屁理屈で回答をくっつけていきたいと考えています。
 「108の謎」とは、我ながら大きく出ましたが、ゆるゆると更新していきたいと思っています。ちなみに本文中の紫色の文字は漫画からの引用です。


 〔牙一族 編 初登場~ジャギ登場
  ・レイの女装。あんなにデカい男が何故 女に見えたのか?
  ・レイはどうして女湯をのぞいていたのか?
  
・レイがアイリを過保護にする理由は?
  ・レイがマミヤに贈りたかったのはケープなのか?


 〔カサンドラ 編 ジャギ戦~アミバ戦~カサンドラ陥落
  ・現在調査中


 〔ラオウ戦 編 カサンドラ陥落~ラオウ退場
  ・名セリフ「てめえらの血はなに色だーっ!!」はいかに発せられたか
  ・レイがラオウに指一本で破れちゃったのは何故か?
  ・レイは何時、マミヤに愛を教えてもらったのか?[NEW]


 ユダ戦 編 ラオウ退場~メディスンシティー~レイの最期
  ・レイはマミヤとバイクの二人乗りをしたか?
  ・レイは如何にして新血愁の苦痛を克服したか?


 〔レイの死後 編 レイの最期~北斗の拳最終話
  ・現在調査中

レイの弁護士.jpg

ユダ模写に挑戦!私の脳内に20年来、棲みついているのはこんな奴。


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レイは何時、マミヤに愛を教えてもらったのか [レイ108の謎]

レイは何時、マミヤに愛を教えてもらったのか

イのマミヤに対する愛の告白、派手でしたよね。ラオウにボウガンを向けるマミヤ、二指真空把で迎え撃つ気満々のラオウ…。

 その場に緊張の糸が張り詰めた瞬間、その女だけは その女だけは 殺さないでくれーっ!!」と絶叫するレイ。ギャラリーの視線を一身に集めた上で、「その女マミヤは おれに愛というものを教えてくれた!! たったひとりの女だ!!」と力説しました。

たったひとりの女.jpg←握り締めたコブシが熱すぎる

 管理人、このシーンを初めて読んだ時は、感動すると同時に、ちょっぴり「?」って思いました。「アンタ、そういう純愛路線じゃなかったじゃん?!」と。
 
だって、レイにとってマミヤは、つい最近まで風呂場に侵入したり、服を切り裂いたりとセクハラし放題だった相手ですよ。
 好きな女子のスカートをめくる小学生のようだったレイの姿と、「おれに愛というものを教えてくれた」「たったひとりの女」の命乞いをするレイの姿には、ずいぶんと温度差があります。

 そもそも、マミヤはこの時まで、レイの強引なアプローチに一度も色よい返事をしたことがありません。そんなマミヤが、レイにどうやって「愛というものを教えてくれた」というのでしょう。そして、レイのエロ心は、どのようにして真剣な想いに育っていったのでしょう。

 
管理人は、レイがマミヤに「愛というものを教えて」もらった瞬間を探すべく、二人の出会いから告白までをおさらいしてみました。結果、レイのマミヤへの恋心が、段階を踏んで、少しずつ変化していることも確認できたように思います。

 以下、しばし、その過程にお付き合い下さいませ。レイとマミヤ、愛の軌跡です。



まず、第一段階。
 
遠目から見たマミヤを気に入ったレイは、白昼堂々、風呂場に侵入、マミヤのバスタオルを剥ぎ取ります。強姦未遂と呼ばれても仕方のない行為ですね。
 そして、レイの暴挙に臆せず、「キッ」と見返してきたマミヤを「ケンと同じやさしい目」(←目撃者リン談)でみつめます。

いい女だ.jpg←そして乳を凝視

 コウが殺されても平然としているマミヤを讃えるシーンもあります。

レイはマミヤの芯の強さ、気丈さに惹かれているんですね。外見だけに惚れこんだ訳ではないのです。

 しかし、こうした「強い女」としてのマミヤの人格は、表面的なもの。村のリーダーとして自らを律する中で生まれた公の一面です。本来のマミヤの人格である女らしさや、隠された弱さについては、レイはまだ知りません。

マミヤを随分と気に入ってはいますが、この時点ではまだ、特別な存在というほどではないようです。なかなか見かけないほどの「いい女」なので、「野盗にくれてやるには惜しい」という程度の執着と思われます。



そして、第二段階。
 レイは、コウの墓の前で泣くマミヤの背中を黙って見つめます。
みつめるレイ.jpg←背中で語る二人

 

 ここで、レイは初めて、マミヤの弱い一面に触れることになるのです。これが義の星の男・レイの庇護本能をいたく刺激したのは間違いありません。「コイツ、何とかしてやりてえっ!!」と湧き上がる感情をもてあまし、レイはコウの仇打ちに出動します。
 
牙一族に「今日は なぜか おまえらを殺したくて仕方がない…」とうそぶくレイ。そのウズウズには、恋が始まるときの高揚も混じってんじゃねーの?と突っ込みたくなるところです。



 さて、この辺りから、レイのマミヤに対する感情は真剣味を帯びてきます。
 
で、感情が昂じた結果、とうとうマミヤの服の切り裂きに及ぶ訳です。「おまえは女だ!」と分からせるために、衆人環視の中で乳を露出させるという鬼畜プレイの後、一言。

自分の幸せ.jpg←立ち位置の近さが笑える


 とんでもない暴挙であり、無茶苦茶な論理ですが、「この女に幸せになって欲しい」という気持ちだけは純粋なんですね。


 続いての「おれが 帰ってきたら 純白のケープをプレゼントしよう!」なんて、かなり意味深な発言です。「お前を幸せにするのは、何ならオレでもいいんだぜ?」と言いたいようにも取れます。

 おせっかいなケンシロウが「どうやら あんたと自分の妹が重なったらしいな…」などと余計な解説をしなければ、マミヤも、遠回しなプロポーズと受け取ったかも知れない。

 しかし、レイの中で、マミヤと「妹」とが重なったということは、実は重要なことです。この時点で、レイにとっての「妹」は、最優先で庇護するべき存在で、レイは切実に「妹」との邂逅を追い求めていました。
 
その影を重ねられたマミヤは、その他大勢の女とは一線を画す大切な存在、守るべき女性となっていた、と考えるべきでしょう



それなのに、せっかく温まってきたレイのマミヤへの想いも、当の「妹」、アイリの登場によって、急にどこかへ行ってしまいます。


 
マミヤがアイリ救出のために危険を冒そうとしても、止めません。逆に「ほかに方法がない以上 あの女にかけるしかない」と熱烈推奨。つい先日「おまえが戦うことはない」って言ってた口はどこへ行ったのかな?という豹変ぶりです。

 そ
な無謀な作戦で、マミヤまで人質になったって言うのに、アイリに危機が迫ると「アイリだけは殺さないでくれ!」って絶叫するレイ。「じゃあ、私はどうなってもいいの?!」って、マミヤは心中煮えたぎったに違いない。

アイリだけは.jpg←マミヤのことは忘れてる

 

 いざ、闘いが終わっても「アイリと どこか静かな所で暮らすさ」と脳内はアイリのことで一杯です。
 マミヤに
プレゼントすると約束した「純白のケープ」なんて忘却の彼方、マミヤ渾身のロングドレスまでガン無視です。「女には武装よりも」「よく似合う」のがあるんじゃなかったのかな?ちゃんとドレスについてコメントしてあげたバットの方がよっぽど大人の対応できてるんじゃないのかな?


 しかし、この段階では、守るべき存在として、アイリ>超えられない壁>マミヤ>>>その他大勢の女、だったんです。レイの中では。

 だから仕方がないとはいえ、この牙一族戦でレイが重ねた失点は致命的でしたね。恋人候補としては明らかに失格です。これじゃあ「ケンシロウの方がマシ」とマミヤに判断されても仕方がない。




さて、その後。
ケンシロウがジャギ&アミバ退治に出かけている間、レイはマミヤの村に滞在しています。この間の二人の仲がどのように進展していったかは、原作ではハッキリとは描かれていません。

 描かれないまま、レイの想いは、いつのまにか第三段階を迎えていました。アイリが落ち着いて、レイにも色恋に目をやる余裕が生まれたんでしょうね。

 この頃のレイの心情は、原作「飢えた荒野!の巻」に余すところなく表現されています。

 ま
ず、この回の冒頭です。アミバ退治後のケンシロウを迎えに行ったレイは、マミヤとの待ち合わせ場所へと向かう崖の途上で、いきなり爆弾発言をします。
おまえを追って.jpg←ケンシロウへのライバル心ダダ漏れの流し目



 この頃のレイは、マミヤがケンシロウに惹かれていることをよく分かっています。本編では描かれていませんが、ケンシロウの留守中、レイがマミヤにフられる哀しいイベントがあったのかも知れません。


ここで重要なのは、「マミヤがケンシロウに惹かれている」ということを、レイがケンシロウ本人にハッキリ告げた、ということです。

本来は恋のライバルであろう相手に「あの女、お前に惚れてるぞ」と伝えるとは、いかなる心境か。やはり、ここは「あの女、お前に惚れてるから、お前、何とかしてやれよ」という含みがある、と考えるべきだと思うんです。


 この
時点では、レイは「ケンシロウがマミヤの純情に応える可能性はアリ」と考えていたのでしょう。

「ケンシロウがいかに朴念仁でも、あんなに美味そうな据え膳は喰うだろう」→「相手がオレでないのは残念だが、マミヤの気持ちを最優先にすべきだ」と判断したと思われます。

 
そこで、放っておいたら永久に平行線をたどりそうなマミヤとケンシロウの仲に一石を投じようと、レイが試みたのが、この「マミヤがおまえを追って村を出た!」のくだりだと思うのです。


 発言の前、一瞬のタメがありますね。己の恋情を押さえ込もうとする哀愁、ケンシロウへのかすかな嫉妬、マミヤの恋に対する義侠心などなど、さまざまな感情が交錯しての逡巡です。

 振り向いてくれぬ女ならば、せめてオレが認めた男と幸せになるがいい…。しかし、このオレの心中にたぎる気持ちはどうすればいいのか…というのが、この時のレイの偽らざる気持ちだったように思うのです。

 そう思うと、「熱い女だ…」とつぶやくレイまでが苦しげに見えてきます。片頬だけを吊り上げて作った笑みに、己のエゴと戦っている男の、精一杯の意地を見るのは管理人だけでしょうか。

熱い女だ.jpg←葛藤のあまり、ちょっと悪人顔に戻ってる






こうして、レイが断腸の思いで己の恋心を殺し、マミヤとケンシロウの仲を取り持ったというのに、朴念仁ケンシロウは、マミヤに「帰れ!!」

と命じます。ろくに目もあわせない完全拒絶。

 1カット挿入されたレイの微妙な表情を御覧下さい。

この時のレイは、「ケンシロウは、いい返事しないかもな~」と予測はしていたんでしょうね。残念そうではありますが、少しも驚いてはいません。 その表情にはあきらめムードさえ浮かんでいます。

帰れ!.jpg←この微妙な三角関係に萌える


 

 ほんの少し前まで、マミヤとケンシロウをくっつけようと画策していたはずのレイ、この豹変ぶりはいかなることでしょう。
管理人が想像するに、
「マミヤがおまえを追って村を出た!」
発言に端を発して、ケンシロウとレイの間で、壮烈な恋バナが繰り広げられたんでしょうね。

 
あのやりとりがあった崖から、待ち合わせの教会までのけっこうな道のり、おそらくレイは、ケンシロウから延々とユリアの話を聞かされたのです。普段、寡黙なケンシロウが、ねちっこく語る「ユリアと俺ヒストリー」に辟易しながらも、レイは「ああ、こりゃあマミヤは脈ナシだな」と悟ったに違いありません。

崖.jpg←男二人が恋バナに花を咲かす崖(笑)


 

 
レイの
当初の意に反して、マミヤはケンシロウにスルーされて傷ついてしまいました。そこでフォローの鬼、炎の解説者レイは渾身のフォロー芸を見せてくれます。「おまえに魅力がない訳じゃないんだ!ケンシロウは誰がアタックしてもダメなんだ!!(意訳)」と。

yatuno.jpg←しかしオレの心は開きっぱなしだぜ!

 

 マミヤの肩に置かれた、レイの右手。「コイツの心にポッカリ空いた穴を、オレが埋めたろう!」という下心が感じられますね。ちょっと踏み込みが早すぎたかも知れません。速攻で払いのけられてしまいます。

 そして、払いのけながら、マミヤ、重量級の一言。

すくいとってあげたい.jpg←あの人は一人で平気なのに~!

 つまり「真の愛とは、見返りなど求めないもの。ただ、愛する人に寄り添い、見守り、いたわるもの。そのためには己が傷つくことも、命を落とすことも厭わないもの…。そんな無償の愛のかたちもこの世にはあるのよ(意訳)」と、マミヤはレイに語ったのです。




 この、マミヤの
自己犠牲のスピリットは、義の星の男=レイの心に深々と突き刺さりました。
 好きな女子のスカートめくりをする小学生のようだったレイ。エゴイスティックな直球の愛しか知らなかったレイにとって、それは、人生観を変えるほどのインパクトをもたらしたに違いありません。

 これぞ、まさに「おれに愛というものを教えてくれた!!」ではありませんか。
レイが世紀末覇王なら「なんという女よ!」と盛大に吼えたかも知れません。


 
を捧げる覚悟でケンシロウについていくマミヤを、目で追い、「フ…」と微笑むレイ。これが、レイが生涯「たったひとり」と断言するほどの恋に落ちた瞬間、だと私は思うのです。


ふ.jpg 

↑ レイのバリエーション豊かな「フ…」の中で、管理人のイチオシ



 
この笑み、静かな諦念と澄んだ哀しみが感じられますね。そして、哀しそうではあっても、「熱い女だ…」の時の苦しげな笑みと比べると、ずいぶん安らかです。

 レイは、マミヤの言葉から、己の恋の進むべき道を悟ったのでしょう。茨の道を行くことを決めた己へのかすかな自嘲なんかも伝わって来て、もう本当に美味しいコマです。

 
 この直後、レイは瞬時に教会の屋根の上に駆け上がって、教会の鐘を鳴らします。そして「その むくわれぬ愛のために…」とつぶやくのです。故・塩沢兼人氏の名演技が(そして、それを真似するケンドー・コバヤシ氏の名調子が)耳によみがえって来るのは管理人だけでしょうか。

 この「むくわれぬ愛」、レイはもちろん「マミヤのケンシロウに対する愛」のことを言っているのでありましょうが、我々が客観的に見れば、「レイのマミヤに対する愛」のことをも指しているように思えます。
 どこまでもすれ違う三人の心…。美しい無償の愛二つに挽歌を捧げる教会の鐘…。北斗の拳屈指の名シーンではないでしょうか。




これ以降、レイのマミヤに対する愛は、自己犠牲の形を取り続けます。最早、己の恋情の行き場の無さに葛藤することもなく、レイはマミヤを見守り、いたわり、その「苦しみを すくいと」り続けました。マミヤがケンシロウにそうしたように。

  これが、レイの恋の最終段階といってよいでしょう。
 その後、うっかり衆人環視の中で、思いのたけをポロリした訳ですが、それは、マミヤに「お前を愛している」と突きつけるためでも、ましてや、「オレを愛し返してくれ」と迫るためでもありません。ただ、誰よりも大事な女を守ろうとしただけ。
 ラオウに「アンタが今殺そうとしているのは、オレの人生を変えた大切な女だ」と精一杯の熱意で伝えようとしただけなのです。
 

 それが、ド派手な告白大会の体を為しちゃったのは、ひとえにレイのフランクな気質のせいでしょう。


 メディスンシティーにマミヤを助けに行った時も、マミヤの心の傷を癒すためにユダと戦った時も、レイはマミヤに見返りを望んだ訳ではありませんでした。レイが望んだのは「マミヤのために死に」「あの女の心の中で生き」ること。

 あの日、マミヤのために教会の鐘を鳴らしてから、己の命が尽きる瞬間まで、レイはマミヤに愛を求めはせず、ただ、マミヤが幸せを得ることを願い続けたのです。

 レイの想いは、このように自己犠牲というかたちで結晶しましたが、逆に、マミヤの想いの方は微妙な変化を見せるようになりました。その女心の変遷については、またいずれ書きたいと思います。


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